メガネで守るもの
アンチウィルスソフトで有名なAVGが顔認証をパスするメガネのコンセプトモデルを発表しました。
SNSなどで誰かがアップロードした写真に、顔認識機能により、自分の名前がタグづけされてしまう事を避けるためのメガネ型のデバイス。
写真のフラッシュに反応してメガネが発光し、顔認識システムがうまく働かないようにする仕組みのようです。
AVG Reveals Invisibility Glasses
Source:AVG Web Site
タグ付けの何が怖い?
Facebookなどに投稿している写真へのタグ付けから身を守るということよりも、個人的には将来利用されているであろう拡張現実デバイスで自分が検索されるかもしれないということに不安を感じています。
拡張現実とは?
拡張現実とは、私達が暮らす現実環境をコンピュータの力で何かしらのオブジェクトを付加する、現実を拡張する技術、その世界観のこと。
マット・ミルズ 「画像認識技術を利用したAR(拡張現実)の世界」
参照:マット・ミルズ 「画像認識技術を利用したAR(拡張現実)の世界」 | Talk Video | TED.com
流行りのゲームだとGoogleのイングレスとかがそうだよね!
拡張現実スタンプラリーみたいなゲームやね♪
拡張現実の世界でシェアされてしまう
私は以前からAR《拡張現実》に興味があり、楽しみな未来の形である反面、Facebookなど、顔を晒しているソーシャルサービスを利用している者が、メガネ型のデバイスや、それに近いデバイスが普及するまでの拡張現実スマホアプリなどで、自分の名前・年齢・住まい・仕事・学歴・趣味・何気ない日記・写真・その他公開しているデータが漏洩してしまう可能性が非常に高いことに危機感を持っています。
大した問題じゃない?
こういった話を友人に話したところ、大して問題ではないと言っていました。
付け加えてこういうのです。
「自分のデータを隠している人は、よほど人に見られては困ることがある怪しい人なのではないか?」
確かに何かやましいことがあったり、隠したいことがある人はできるだけ自分のデータを公開したくないでしょう。
評価経済が到来しつつある現代、プライバシーの考え方も変わってきているのだと思います。
だからといって自分の情報公開を強いられる事には、違和感を感じずにはいられません。
ネットでは24時間元気
Facebookに広く公開しているような、「いいね」を期待して投じた写真や記事なら、他人に見せたい情報だと思いますが、気の抜けた帰宅途中なんかに生身のあなたを顔認識システムで検索され名前などの情報を閲覧されても平気でしょうか?
ネットに公開しているあなたは、いつも元気か、そうでなくても愛嬌ある疲れ方をしている場合が多く、24時間・365日活動スイッチが入っています。
しかし現実のあなたは知らず知らずオフっているものです。
拡張現実を活用する時代には、オフっているあなたを目にしながら、オンラインサーチされてしまう可能性があるのです。
顔面はフリーのデータ
現実のあなたが広く一般公開している情報は顔や背格好です。
ブロックしたとしても、何かしらセキュリティを打ち破る手段は幾つでも出てくるでしょう。
特に黎明期なら気をつけなければなりません。
覗かれている意識
Facebookの怪しさを描いた有名な1枚の風刺画があります
あなたのページは覗かれている
あなたがネットに公開している情報を、隠れてひっそりと閲覧しているものがいることをこの絵が物語っている。
そして次の時代には、生身のあなたが対象になるのかもしれません。
遠い先の話ではありません。
シンギュラリティもあれば、日本に限っては近くオリンピックも控え、技術を急ぐ一つの材料です。
生身の自分をシェアしたいのなら気にしなくていい話ですが、リスクについてはしっかりと考えておく必要がありそうです。
AVGが発表したコンセプトモデル
こんな機能はメガネやそれに変わるデバイスに、インストールされていて当たり前の時代が来るかもしれませんね。
見ず知らずの人に、名前が知られるだけでも何か嫌ロポ
僕はかまへんでぇ♪
もう一度プライバシーについて考えなおすロポよ♪
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